デュラム小麦が不作で乾燥パスタが値上がりしている

パスタが高い。スパゲティーニのストックが底をつきそうだったのでオンラインでまとめ買いしようとしたところ、その値段に愕然としました。

愛食しているディ・チェコ (De Cecco) の No.11 スパゲッティーニが、安いお店で 366 円/kg (税込・送料込) もするのです。スーパーなどでよく見かける小分けされたサイズで言えば、一袋 183 円。一人前 80g とすると、一食に 29.3 円も! いったいどうしてこんなに値上がりを……。

2010 ~ 2012 年の価格

高くなったというのは実感としてありますが、以前の価格は具体的にはいくらだったのでしょう? 購入履歴を漁ってみました。上述したように、単位の一袋は 500g、一食は 80g で算出。

2010/10
5kg x 2 袋 2,800 円 (280 円/kg, 140 円/袋, 22.4 円/食)
2011/11
500g x 24 袋 3,576 円 (298 円/kg, 149 円/袋, 23.8 円/食)
2012/11
500g x 24 袋 3,312 円 (276 円/kg, 138 円/袋, 22.1 円/食)

一袋換算 150 円未満で購入できる時代でした。2011 年は値上がりしていますが、翌年は前年よりも安価です。いずれにしても現在の 366 円/kg は高すぎる。これは、増税や円安だけの影響でしょうか?

デュラム小麦が不作

調べてみると、乾燥パスタの原料であるデュラム小麦が不作なのだそうです。

 世界小麦生産量は2013〜14年度に史上最高の9億8300万トンを記録したものの、パスタに多く用いられるデュラム種は13年ぶりの不作で、パスタ業界は原料高に直面しそうだ。

 ロイター通信によると、13〜14年度のデュラム小麦の世界生産量は、前年比12%減の3330万トン(国際穀物理事会)だった。イタリアのパスタ製造大手ブイトーニ(Buitoni)の輸出責任者ルチアーノ・バーリ氏は「パスタメーカーは4年ぶりのコスト高に直面し、コスト上昇分は消費者に転嫁されるだろう。状況は実に不安定だ」と話した。イタリアでは法律によって、乾燥パスタはデュラム小麦粉と水で作ることを生産者に義務付けている。

今日学んだこと

デュラム小麦の不作により乾燥パスタが値上がりしていること。